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フィラリア症は、蚊を媒介にして感染する寄生虫疾患で、心臓や血管に寄生し、循環器や呼吸器障害を引き起こします。重症化すると命に関わるため、定期的な予防が不可欠です。正しく投薬を行えば防げる病気ですが、予防を怠ると感染リスクが高まります。愛犬を守るために、フィラリア症の危険性と予防方法を正しく理解し、毎月の投薬や検査を徹底しましょう。

フィラリア症について知っておこう!

フィラリア症とは

フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊を媒介して感染する寄生虫疾患です。感染後、フィラリアは心臓や肺動脈に寄生し、慢性の心肺疾患を引き起こします。初期症状として咳や息切れ、運動不耐性が見られ、進行すると腹水貯留や呼吸困難が発生します。重症例では、フィラリアが心臓の弁に絡まり突然死を引き起こすこともあります。犬だけでなく猫にも感染するため、適切な予防が不可欠です。放置すると致命的な状態に陥るため、定期的な予防薬の投与を徹底しましょう。

フィラリア予防薬のデメリットはあるの?

投与が必須のフィラリア予防薬ですが、注意すべき点もあります。ここでは、飼い主様に知っておいていただきたいデメリットについて解説します。

副作用のリスク

フィラリア陽性の犬に予防薬を投与すると、ミクロフィラリアが急死してショック反応を起こす可能性があります。また、予防薬に対するアレルギー反応としてアナフィラキシーを発症することもあり、異常があれば速やかに受診が必要です。

コリー系の犬種は、MDR1遺伝子の変異により「イベルメクチン」「ミルベマイシン」などの薬剤に過敏に反応しやすい傾向があります。全ての個体が影響を受けるわけではありませんが、投薬前に適切な確認が必要です。

意外とかかるコスト

毎月フィラリア予防薬を購入すると、年間のコストが大きくなります。しかし、大切な愛犬の健康を守るために、しっかり予防を続けたいという飼い主様の声にお応えし、当院では特別なキャンペーンをご用意しました。詳しくは、記事の最後をご確認ください。

これらのデメリットは、事前検査や適切な対策で回避できます。

投与前に不安がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。

デメリット以上のメリットがある!

予防薬で確実に防げる!

フィラリア症は、適切な予防を行えば100%防ぐことができる病気です。しかし、1ヶ月でも予防を怠ると「気づかないうちに感染していた」というケースも少なくありません。大切なペットが健康で過ごせるように、毎月の予防をしっかり続けましょう。

愛犬の寿命を伸ばすために

フィラリア症は重症化すると突然死を含む命に関わる症状を引き起こします。適切に予防することで発症を防ぎ、健康を維持することで寿命を延ばすことにつながります。

いつから始める?予防薬の開始時期

フィラリアの予防薬の多くは、生後42〜56日から使用可能です。生まれた時期が春〜秋であれば生後2か月頃から、冬であれば次の春から予防薬を与えることで、十分な効果が得られると考えられます。

投与前に行う事前検査

検査方法は大きく2種類で、ミクロフィラリア検査と抗原検査です。ミクロフィラリア検査では、血液を採取してミクロフィラリアを顕微鏡で確認します。

予防薬の本来の役割は、蚊を介して侵入した幼虫を駆虫し、成虫への発育を防ぐことです。しかし、すでに感染している場合には効果が期待できず、むしろ危険を伴います。そのため、初めての投与や休薬後の再開時には、事前の検査が必須です。フィラリア症は初期症状が分かりにくいため、感染を見逃さないためにも定期的な検査を行い、確実な予防を徹底することが大切です。

当院では、「キャナイン-フィラリアキット」を使ってフィラリアの感染有無を確認しています。少量の血液で検査が可能で、所要時間も5分程度です。

当院おすすめの予防薬

当院では「シンパリカトリオ」を推奨しております。

「シンパリカトリオ」は即効性が高く、ノミは3時間以内、マダニは8時間以内に駆除を開始し、フィラリア予防も確実にカバーします。チュアブルタイプのため嗜好性が高く、投薬のストレスが少ないのも特長です。

毎月1回の投与で継続しやすく、投薬忘れのリスクを軽減できます。また、通年予防を推奨することで、フィラリアやノミ・マダニのリスクを長期間抑えられます。

安全性も高く、体重や健康状態に応じた適切な用量が設定されているため、幅広い犬種で使用可能 です。当院では、ほとんどの飼い主様にお選びいただいております。

他にも予防薬はございますので、他の種類の予防薬の解説は下記の記事にてご覧ください。

「改めて学ぶフィラリア予防~予防の時期や予防薬」

愛犬のために毎月欠かさず予防をしよう!

フィラリア症の予防には、通年投与が推奨されており、AHS(American Heartworm Society)のガイドラインでも、一年を通して予防を続けることが望ましいとされています。近年の温暖化により、蚊の活動期間が延び、冬でもフィラリア感染のリスクが高まっているのが現状です。特にアカイエカは屋内で越冬し、冬でも繁殖・吸血を行うため、安心はできません。

また、秋冬に生き残った蚊はフィラリア原虫を持っている確率が高く、感染リスクを完全に排除するには毎月の投薬が最も確実な方法です。通年投与により、春の検査負担を減らし、予防のリズムを一定にすることで投薬忘れを防ぐメリットもあります。愛犬・愛猫の健康を守るため、一年を通じた継続的な予防を徹底しましょう。

〜飼い主様の為のお得なキャンペーン〜

フィラリア予防薬を毎月購入すると費用がかさみますが、当院では12ヶ月分まとめてご購入いただくと1.5ヶ月分が無料です!

年間の予防をしっかり続けながら、お得に購入できるチャンスです。ぜひご利用ください!

 

当院では、フィラリア予防に関するご相談やご予約を承っております。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。ご予約やご相談は、下記のクロス動物医療センター公式LINEでも24時間受け付けておりますので、ぜひご利用ください。