当院ではどうぶつの総合病院とのコラボレーション によるアジア獣医内科循環器専門医の診察を行っております
循環器診療について
当院ではアジア獣医内科循環器専門医と日本獣医画像診断学会に所属する獣医師によって、後天性・先天性心疾患を始めとする心臓に関わる病気の診断と治療を行なっております。心臓病には様々な原因がありますが、症状が分かりにくい心臓病もありますので、定期健康診断を推奨いたします。
心臓検査については一般的な身体検査に加え、血圧測定、心電図検査、レントゲン検査、心臓超音波検査で総合的に心臓の形態や機能の評価し、不整脈の有無を評価します。どの検査もほとんど痛みを伴わない検査です。
「散歩に行くのが辛そう」、「咳が出る」、「興奮すると苦しそう」こんな症状が出た際はご相談ください。
高度医療施設 どうぶつの総合病院とは
当院ではどうぶつの総合病院の循環器専門医による診察を行なっています。
どうぶつの総合病院では、動物の医療の質や安全性の向上、高度化に伴うニーズに対応するため、専門診療、救急治療、診断部門の様々なスタッフが連携して治療に当たるチーム医療を目標としています。国際的に認められた専門医資格を有する専門医を配属し、各科を率いて治療に当たります。各専門分野の学会に認定を受ける専門医および国内第一人者を複数配属したアジア圏でも数少ない私立動物医療施設です。これらの資格を取得するには、獣医師の国家資格を取得したのち、各団体が認定した大学・教育病院などで複数年にわたるレジデントプログラムを修了し、専門試験に合格することが必要です。また、次世代の獣医師育成に貢献することを目指し、教育施設として、農林水産大臣指定臨床研修診療施設にも認定されています。
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どうぶつの総合病院 担当医紹介
どうぶつの総合病院 循環器科主任/アジア獣医内科専門医(循環器)高野 裕史
- 循環器科
麻布大学にて博士課程を修了後、大学病院や循環器専門診療施設など経て、2020年にどうぶつの総合病院循環器科に着任。日々臨床現場の最前線に携わりながら、卒後教育や麻布大学の共同研究員として臨床研究にも取り組まれ日本の循環器獣医療に貢献する。
- 経歴 / 学会発表
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【経歴】
2008年3月 麻布大学獣医学部獣医学科 卒業 2012年3月 麻布大学大学院獣医学研究科 卒業 2011-2012年 日本学術振興会 特別研究員 2013-2014年 酪農学園大学獣医学群獣医学類伴侶動物医療分野 非常勤講師 2014-2020年
JASMINEどうぶつ循環器病センター 勤務医 2015-2017年 東京大学附属動物医療センター(循環器科) 特任研究員/特任助教 2020年 麻布大学大学院獣医学研究科 共同研究員 2020年 どうぶつの総合病院循環器科 【学会】
日本獣医循環器学会、動物循環器病学会所属
【学会発表】
2011年 2D Speckle Tracking Echocardiography In Clinically Healthy Cats and Cats with Hypertrophic Cardiomyopathy. American College of Veterinary Internal Medicine Forum, Denver, CO, USA. ポスター発表 2015年 The First Clinical Application of Tissue Engineered Heart Valve Replacement in Two Dogs with Severe Pulmonary Stenosis. European College of Veterinary Surgeons 24th Annuak Scientific Meeting, Berlin, Germany. 口頭発表 2017年
Preoperative Factors to Predict Reverse Cardiac Remodeling in Dogs Undergoing Mitral Valve Repair. Asian Meeting of Animal Medicine Specialties. Daegu, Korea. ポスター発表 2018年 Characteristics in Cardiac Reverse Remodeling and Left Ventricular Systolic Function After Mitral Valve Repair in Dogs. European College of Veterinary Internal Medicine (Companion Animals) 28th Annual Congress, Rotterdam, the Netherlands. 口頭発表 学会発表詳細はこちらのリンク先へ
- プロフィール / 論文
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【学位・称号・資格】
獣医師、博士(獣医学)、アジア獣医内科専門医(循環器)、日本獣医循環器学会認定医
【出身校】
麻布大学獣医学部獣医学科
【論文】
2009年 Arteriovenous shunts resembling patent ductus arteriosus in dogs: 3 cases. Journal of veterinary cardiology. 2010年 Comparison of left ventricular contraction profiles among small, medium, and large dogs by use of two-dimensional speckle-tracking echocardiography. American journal of veterinary research. 2011年
Assessment of left ventricular regional function in affected and carrier dogs with Duchenne muscular dystrophy using speckle tracking echocardiography. BMC cardiovascular disorders. 2012年 Characteristics in Cardiac Reverse Remodeling and Left Ventricular Systolic Function After Mitral Valve Repair in Dogs. European College of Veterinary Internal Medicine (Companion Animals) 28th Annual Congress, Rotterdam, the Netherlands. 口頭発表Prevalence of patent foramen ovale with right-to-left shunting in dogs with pulmonic stenosis. Journal of veterinary internal medicine. 2013年 Modified loop technique in three dogs with mitral regurgitation. The Journal of veterinary medical science. 2013年 Left Ventricular Reverse Remodeling After Ductal Closure in Dogs with Hemodynamically Significant Patent Ductus Arteriosus. The internatinal journal of applied research in veterinary medicine. 2015年 Feasibility of Radial and Circumferential Strain Analysis Using 2D Speckle Tracking Echocardiography in Cats. The journal of veterinary medical science. 2015年 Left ventricular structural and functional abnormalities in dogs with hyperadrenocorticism. Journal of Veterinary Cardiology. 2020年 Surgical correction for sinus venosus atrial septal defect with partial anomalous pulmonary venous connection in a dog. 論文詳細はこちらのリンク先へ
クロス動物医療センター 担当医紹介
獣医師/麻布台分院長山口 大輝
- 総合診療科
神奈川県の大手動物病院を経て、当グループに参画。内科・外科を問わず月間200以上の症例、疾患をの治療に携わってきました。
動物の医療も日々新しい情報が出ており、常に技術の更新が必要です。学会や勉強会を通じ、より多くの患者様に対応できるように診断・治療技術の向上を続けることを意識しています。
また、獣医師の仕事として重要なことの一つが、飼い主さんと愛犬・愛猫とのより良い関係づくりのお手伝いであると考えています。病気のこと以外でも普段の生活におけるしつけや食事のことなど、気軽に相談して頂ければと思います。
- 経歴 / 学会
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【経歴】
2017年3月 日本大学 獣医学科卒業 2017年4月 神奈川県 動物病院勤務 2021年2月 クロス動物医療センターグループ勤務 【学会】
日本獣医画像診断学会所属
- プロフィール
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【出身校】
日本大学 獣医学科
【趣味】
スノーボード
【モットー】
備えあれば憂いなし
循環器専門外来についてはお電話にてお問い合わせください
TEL:03-3588-5667
実施日:毎月最終火曜日
クロス動物医療センターの循環器医療
1.豊富な循環器症例の経験
年間症例数は1000件以上。経験豊富な獣医師がご対応いたします。
2.循環器の専門家
アジア獣医内科循環器専門医を筆頭に、高度な症例にも対応し技術強化を図っています。
3.高度画像診断
画像診断を専門とする獣医師をチームに加え、的確な診断で小さな病魔も見逃しません。
このような症状の際はご相談ください
1.咳・呼吸困難
2.失神
3.むくみ、腹囲膨満
当院で実施可能な検査
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- 血液検査
- 血中のBNP数値を測定し、心臓に過度な負担がかかっていないか測定し異常が見られた場合エコーなどの精密な検査を行います。
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- 心エコー図検査
- 心疾患を確定させるため、必要不可欠な検査です。重症度の判断にも利用されます。また、心エコー図検査を通して病態の悪化や治療効果を把握することが出来ます。
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- 胸部X線検査
- 心肥大の有無、肺の状態の確認、心臓のサイズの測定、気管の状態を確認します。
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- 心電図検査
- 心エコー図検査では診断ができない不整脈の有無を精査することができます。
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- 血圧測定
- 血圧は心機能と密接に関わっており、血圧の測定は心疾患には必要不可欠です。心機能に影響を与える高血圧や、心不全では低血圧が引き起こされます。心臓薬の中には血圧をコントロールするものも含まれるため、過度な薬の影響が出ていないかを確認することもできます。
主な症例
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- 僧帽弁閉鎖不全症
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- 肺動脈弁狭窄症
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- 動脈管開存症
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- 心室中隔欠損症
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- 心筋症(肥大型、拘束型、拡張型)
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- 不整脈疾患