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今回の記事でわかること

  • フィラリア症の怖さ

  • フィラリア症の予防方法

  • フィラリア症の予防薬の種類

 

 

<フィラリア症とは>

犬における予防可能な疾患の中で、よく知られるものとしてフィラリア症があります。
フィラリアに感染している “蚊” が犬を吸血する際に、フィラリアの幼虫であるミクロフィラリアが犬の体内に侵入し、発症するのが犬フィラリア症です。

この感染症は、感染に気付かずに放置し重篤化してしまうと、死んでしまう可能性のある重大な疾患です。初期症状としては、呼吸が早い、よく咳をする、等があります。

また、治療においても手術あるいは副作用の強い薬の使用が必要、かつ年単位での治療期間を要すため、大変負担が大きいものとなります。そのため、感染予防が第一となります。

<フィラリア症の予防期間>

犬フィラリア症の予防期間は、それぞれの地域における気温データに基づき推定されています。

しかし、近年では地球温暖化や住宅環境の向上といった影響により、蚊の活動期間が延長しています。そのため、1年を通した期間での予防薬投与が推奨されるようになりました。

通年投与にすると、飲ませすぎを心配される飼い主様もいるかと思いますが、フィラリア予防薬は安全性の高い薬の1つのため、問題はありません。
通年予防は、感染の可能性の否定できない冬の間も感染予防できる方法となります。

<予防薬の種類>

フィラリア予防薬の種類は多いため、その子の状態や性格に合わせ選択できます。

おやつみたいに食べられるチュアブルタイプ、おやつに包み込むことも可能な錠剤タイプ、経口での投与が難しい場合でも容易に投薬可能なスポットオンタイプがあります。
また、近年は1回の投与で1年間効果が持続する注射タイプのフィラリア予防薬も使用可能となっています。

<効果を確実にするために>

確実な予防のため、月1回、薬によっては年1回の投薬を順守する必要があります。

また、回数が守られていても、そもそもの投薬量が足りていないと効果不十分となってしまうため、体重に合わせた処方が必要となります。
その他、例えば以下のような投薬に関するトラブルが起こる可能性があります。

・投薬後に嘔吐してしまった。
・皮膚の薬を付けた部分が腫れ上がってしまった。
・妊娠したため予防薬を飲ませていいか不安。

上記のように、ご不安な点があれは、ご気軽に動物病院にご相談ください。